形而上学ってどんな学問?

形而上学は哲学の一分野だと説明をしましたが、実は哲学自体が、形而上学なしでは存在しえないと言っても差支えないでしょう。
形而上学とは、ひとことで言ってしまえば、「ものが存在する理由」を問う学問であると言えます。
しかし、形而上学とは何かと、具体的に問われれば、これを定義することは非常に難しい分野でもあります。
自然科学では証明できない分野を、おおざっぱにまとめて形而上学と呼んでしまうこともあり得ます。
これらの分野には、宗教の問題や神秘主義、あるいはオカルトといった分野まで入ってきてしまうこともあるのです。

形而上学の考え方

そのことを踏まえて上で、あえて定義するならば、既成の科学では説明することのできない、「存在」の理由について考察する学問といえるでしょうか。
たとえば、あなたが今存在することは、科学的に証明が可能です。
あなたの肉体を構成する物質を分析することは可能ですし、体重や光を通過させず影を形作るなどといった要素から、あなたの肉体がそこに存在することは証明できます。
しかし、それでは、「なぜ」あなたがそこに「存在」するのか、という問いに対する答えは、科学では用意されていないのです。
その存在の理由を問うのが、形而上学というものなのです。
逆の意味の言葉に、形而下学というものがあります。
こちらは、存在を認めたうえで議論をするもので、自然科学や数学などは、この形而下学の範疇に入ります。